テレワークを快適にするリフォーム・リノベーション

テレワークリフォームをするときには、コンセントの増設をぜひご検討ください。パソコン・タブレット・スマホ・プリンターなど、必要となる機器の数をあらかじめ確認しておくことが重要です。個室にエアコンを設置するのであれば、アース付きのコンセントも必要になります。有線LANを使用される方は、テレビ・電話・インターネット用のコンセントがひとつになったマルチメディアコンセントを取り付けても良いでしょう。家具の配置や掃除のしやすさを配慮した位置に増設すると、快適なテレワークスペースになると思います。

テレワークスペースには調光調色機能がついた照明もおすすめです。パソコンとお部屋の明るさが大きく違うと、目の疲れの原因となってしまうからです。特にリビングを間仕切りで区切る、LDK以外の場所にワーキングペースを設置するといった場合には、リフォーム・リノベーションをしたあとの照明の位置も検討しておきましょう。シーリング照明のほかにも、天井に埋め込んですっきりとした印象を見せるダウンライトも人気があります。ダウンライトにも調光調色機能付きの商品がありますので、シンプルな内装をご希望の場合はそちらを選ばれると良いでしょう。

お部屋にぴったりのサイズや素材で造るオリジナル家具のことを「造作家具」と呼びます。テレワークリフォームではスペースを有効活用するため、使いやすく工夫された机やカウンターが不可欠です。壁にしっかりと固定するタイプであれば、脚が不要となりお掃除も楽になります。オーダーされるデスクの奥行きは50cm以上にしておくと失敗がありません。パソコンを置けることはもちろん、余裕があるので書類を広げることもできます。背面の壁との距離も1m以上確保しておくと、立ったり座ったりの動作がスムーズです。市販の家具でぴったりのものを探すのは大変ですので、ぜひ造作デスクを検討してみてください。

机と一緒に収納棚の造作を取り付けると、統一感のある空間になります。壁一面に大きな本棚を造ることもできますし、飾り棚のように好きな位置に棚板を付けることもできます。壁に造り付けするタイプだと、最近では可動式で高さが変えられるものも人気です。また、DAIKENの「フィットシェルフ」のように、細かなサイズまで調整できる商品もあります。リビングダイニングには間仕切りシェルフプラン、個室にはブックシェルフプランと、種類も豊富に取りそろえられています。必要な収納量を考えながら、じっくりと選びましょう。

在宅でお仕事をしたりリモート会議をしたりする場合には、快適で静かなスペースが必要です。断熱と防音についても、必要に応じてリフォーム・リノベーションに組み込んでいきましょう。間仕切りに防音材を入れたり防音ドアを付けたりすることで、家の中での雑音をかなり低減することが可能です。また、いまある窓に「内窓」を追加すれば断熱性能が上がるうえに屋外の騒音も低減できます。より防音性能を高めるリフォームをするなら、壁に設置するだけの吸音パネルもあります。そのほか壁に防音用の断熱材を入れることもできますので、防音性もしくは遮音性をどのぐらい確保したいのかご相談ください。ご希望に合った工法を検討してまいります。