市之瀬工務店

Instagramのアイコン

電話のアイコン

048-471-1476無料相談窓口 平日/土曜 9:00-17:00

玄関ドアリフォームの種類と費用相場について

「重くて開け閉めがしづらい」「冬に玄関が冷え切って寒い」など、玄関ドアに関する悩みがあれば、ぜひリフォームを検討しましょう。最近の玄関ドアは断熱性や通風性に優れたものが多いため、家全体の快適性も上がります。新たな工法も誕生し、昔に比べて工期がかなり短くなったことで、玄関リフォームをするハードルはかなり下がっています。費用面での負担が少なくなったにもかかわらず、選べるドアの種類は豊富で商品選びに迷うほどです。この記事では機能性に焦点を当てながら、わが家の顔である玄関ドアをリフォームするメリットなどを解説しています。採寸やサイズ選びなども含め、玄関ドアはDIYでの施工が難しい箇所ですから、リフォーム業者に依頼すると安心です。気になる費用面や事例についてもご紹介していきますので、玄関ドアのリフォームをご検討の方はぜひ参考になさってください。

玄関ドアの種類

玄関ドアの種類は大きく「開き戸」と「引戸」の2種類に分けられます。開き戸、引戸ともにさらに細かく種類分けされ、デザインは多岐に渡ります。これからリフォームを考えるにあたり、ドアに関する基本を知っておくと商品選びの際にも大いに役立つでしょう。

開き戸

引いたり押したりする動作で開閉するタイプのドアが「開き戸」です。狭い場所でも設置可能なため、マンションやアパートなどの集合住宅でも多く使われています。断熱性能が高いことからも人気があり、戸建てでも広く取り入れられているドアです。玄関ドアだけでなく、勝手口ドアにも開き戸を採用するのが一般的です。開き戸はさらにいくつかの種類に分かれます。最もシンプルな「片開きドア」、片開ドアに小さな子扉を配した「親子ドア」、片開ドアに開閉できない袖が付いた「袖付き片開きドア」などがあります。袖付きタイプの場合、袖が片側にだけある「片袖」と両側にある「両袖」があり、袖部分から光を取り込める構造になっているのが特徴です。さらに、左右同じ大きさのドアがどちらも開く「両開き」というタイプもあります。

引戸

横にスライドさせて開ける「引き戸」は、昔ながらの家に多く採用されてきました。開き戸に比べて開口部が広く、少ない動作でドアの開閉が可能です。車椅子での出入りにも便利なことから、近年はバリアフリーリフォームで導入する事例も多く見られます。玄関前のアプローチに自転車を置いても、ドアが干渉することなく空間の有効活用もできます。スタンダードな引き戸としては、扉2枚で構成される「引き違い戸」が挙げられます。左右のドアがどちらにも動き、開くと重なるタイプのドアです。より大きな開口部を確保できる場合は4枚構成の引き違いが採用されることもあります。そのほか、戸が1枚の「片引き戸」や左右の戸が両側の壁に収納される「両引き込み戸」なども選べます。

玄関ドアリフォームで高められる性能

玄関ドアリフォームで高められる性能

リフォームで玄関ドアを一新することにより、多くの性能が高められます。玄関ドアは断熱性・採光性・換気性・防犯性などに深く関わっているため、玄関ドアリフォームでは重視したいポイントが何かを考えることも大切です。

断熱性

玄関ドアからは多くの熱が出入りしているため、ドアの性能は室内温度に大きく影響しています。リフォームで断熱性を高めると、冬の冷たい空気や夏の日射による影響が少なくなり、住居内での温度変化を小さくすることが可能です。玄関や廊下の冷え込みを軽減することで、トイレや浴室の温度低下を防ぎ、ヒートショックの危険回避にもつながります。冷暖房効率もアップし、光熱費の節約も見込めます。断熱性能が低いドアの場合、寒い日の朝に結露が発生することもありますが、これもリフォームにより解決できる問題です。ドアに使われる木・ステンレス・アルミ・鋼板などの素材や構造、断熱材の効果で室内側の表面温度が下がりづらくなり、結露発生の抑制、湿気による劣化を防ぎます。

採光性

光が差し込まず、暗い雰囲気になってしまう玄関も、リフォームで明るい空間に生まれ変わります。外から光を採るには、採光窓のついたドアを選ぶ方法がまず挙げられます。大きくスリットが入ったもの、上部に小さな窓が組み込まれたものなど、窓の位置や大きさ、デザインはさまざまです。玄関が北向きにある場合は、ガラス開口部が大きなドアを選ぶと自然光が取り込めるようになります。そのほか、袖や子扉にガラスを配したもの、ドア上部にランマを付けたものなど、採光ができる玄関ドアの選択肢は豊富です。昼間も暗くて照明が必要になる玄関は、採光性も重視してリフォームを検討しましょう。

換気性

玄関ドアから換気したいとは思っても、虫が侵入してきたり、防犯上の心配があったりと、開放したままにすることは中々難しいのではないでしょうか。リフォームドアの中には扉を閉めたままでも風を取り込めるものがあります。風通しのための採風機構が付いたドアは、窓部分に網戸が取り付けられています。内開きもしくは上下にスライドさせると、カギをかけたまま室内に自然の風が吹き抜けます。網戸はメッシュを細かくして虫が入りづらいようになっているため、夏場も気軽に換気ができるでしょう。外側に格子を付けるなど、網戸部分は防犯性にも配慮した設計となっており、外部から人が侵入できないように工夫されています。

防犯性

防犯性も玄関ドアリフォームにより高めることが可能です。現在人気が高まっている電気錠は、ピッキングを防止するため鍵穴が見えない構造になっています。自動施錠で閉め忘れを防止したり、上下2つのカギを時間内に開けられないと自動ロックがかかったりと、さまざまな角度から防犯対策が施されています。一方で、キーをかざすだけ、カバンに入れたままボタンを押すだけなど、荷物を持ったままでも開閉はしやすくなっています。カギを差し込む手動錠に関しても、防犯性能は格段に上がっています。ピッキングされづらい構造となっているうえ、バールなどで破壊する「こじ破り」に対しても、デッドボルトについた鎌が枠としっかりかみ合って大きな抵抗となります。

カバー工法による玄関ドアリフォーム

近年、玄関ドアリフォームは壁を壊さない「カバー工法」が主流となりました。既存のドア枠に新しいドア枠をかぶせて工事を進めるため、床や壁を取り壊したり修理したりといった大掛かりな作業が必要ありません。工期はたった1日ということも多く、従来に比べるとスピーディーにリフォームを行えるのが最大の特徴です。カバー工法が生まれる前は、玄関リフォームといえば解体から始まり、施工が終わるまでに5日程度要することが一般的でした。カバー工法ならクロスの張り替え、左官工事などが省かれる分、時間もお金も節約できます。壁をこわす工程で発生する騒音がなくなり、粉塵も最小限に抑えられる点も、うれしいポイントです。なお、カバー工法は開き戸だけでなく引き戸にも適用することができます。

マンションの玄関ドアは内側をリフォーム

マンションの玄関ドアは内側をリフォーム

マンションの玄関ドアは共用部分にあたるため、基本的にドアを交換するリフォームはできません。しかし、全く手を加えられないわけではなく、専有部分である玄関ドア内側のリフォームが可能なケースもあります。具体的には、ドアの内側に木目調・石目調の粘着シートを貼ったり、塗装を施したりといった方法があげられます。マンションの玄関ドアは防火仕様で窓がなく、暗めのカラーであることも多いため、玄関の印象が暗くなりがちです。内側だけでも明るくおしゃれなドアにリフォームすることで、玄関の雰囲気がぱっと明るくなるでしょう。専有部分とはいえ、管理規約によって事前申請を求めるマンションもあります。リフォーム前に管理組合に許可をとってから、リフォーム計画を進めると安心です。

古い玄関ドアのおしゃれなリフォーム事例

古い玄関ドアもリフォームをすれば、おしゃれで使い勝手の良いドアに変えることができます。開き戸から開き戸、引き戸から引き戸、など同じ種類のドアへのリフォーム以外にも、さまざまな選択肢があります。違う種類のドアに変更した事例などをご紹介します。

引き戸への変更リフォーム事例

引き戸への変更リフォーム事例

出入りに使う間口幅を広くとるため、開き戸から引き戸へリフォームした事例です。開き戸の種類は親子ドアで、普段は子扉を閉めっぱなしにしている状況でした。このようなケースでは子扉に割いているスペースがもったいないため、カバー工法により2枚連動引込み戸などに変更し、出入り間口幅を広くする施工が可能です。家具の搬入もラクに行える幅が確保でき、軽い力で開閉できるようになりました。開き戸から引き戸への変更リフォームにおいて、カバー工法で施工できるかどうかは間口の寸法次第です。間口が足りない場合、大がかりな工事が必要となる点にはご注意ください。まずはリフォーム業者に間口幅を確認してもらうと良いでしょう。

開き戸への変更リフォーム事例

開き戸への変更リフォーム事例

「和風のイメージが強い」「すき間風が入って寒い」などの理由から、古い引き戸を開き戸にリフォームしたいという方もいらっしゃいます。扉の大きさが違うことから、引き戸を開き戸にするのは難しいイメージがありますが、現在はカバー工法により短時間での施工が可能です。引き戸とレールを撤去してから、新しいサッシ枠を取り付けます。両袖がある開き戸などを選べば、さまざまな間口幅に対応できます。両袖部分のガラスからたっぷりと光が差し込み、玄関の明るさも確保できるのでおすすめです。防犯性能をさらに向上させたい場合は、防犯ガラスを採用すると良いでしょう。

ランマなしドアへの変更リフォーム事例

古い玄関ドアにはランマが採用されているケースが多く見られます。昔はランマがあるドアの人気が高かったのですが、近年はランマを付けずに高さのあるドアにする住宅が増えています。ランマなしにすると開口部が大きくなるため、玄関の印象も大きく変わり高級感がプラスされます。カバー工法により短時間でリフォームできますが、取付可能なドアの種類は住宅によりさまざまです。また、ドアに高さが出ることで、開けたときに外側の玄関照明とぶつかる可能性が生じる点には注意してください。これはドアストッパーを設置したり、照明の位置を変更したりすると解決できます。

メーカー別リフォーム用玄関ドア

玄関ドアを販売する住宅建材メーカー2社、リクシルとYKK APの製品をご紹介します。どちらも機能性・デザインともに優れた商品展開となっているため、ショールームで実物を確認すると選択がスムーズです。なお、記載した商品名は調査時点のものですので、変更になる可能性があります。

リクシル「リシェント」

リクシル / LIXIL

TOSTEM(トステム)やINAX、東洋エクステリアなどが統合して生まれたリクシルは、住宅設備分野において業界をけん引する存在です。リクシルが販売する「リシェント」は、断熱性や防犯性に優れたリフォーム用の玄関ドア・勝手口ドアです。デザイン性の高さに定評があり、51ものバリエーションが用意されています。近年は木の質感を表現した「クリエラスク」「クリエモカ」「ハンドダウンチェリー」「ポートマホガニー」など、木目調デザインの人気が高まっています。居住地域によって玄関ドアに求められる断熱レベルは異なりますが、LIXILであれば極寒地域に対応する「高断熱仕様」をはじめ、「断熱仕様」「アルミ様」と多彩なラインナップの中から最も適したドアを選ぶことが可能です。リシェントの開き戸には安心の2ロック、セキュリティサムターンが標準で備わっているため、リフォームで防犯対策を強化したい方にもおすすめです。開閉時にスマートフォンやリモコンを利用できるタイプ、採風性・採光性に優れたタイプなどもあります。「クリエラガラスドア」のように、事務所・店舗・勝手口にも使える汎用ドアも販売されています。デザインは1枚ガラスのものと中桟があるものから、ガラスは単板ガラスと複層ガラスから選択することが可能です。

YKK AP「ドアリモ」

YKK AP

YKKAPからも、リフォーム用に玄関ドアシリーズ「ドアリモ」が販売されています。リクシル同様、豊富な種類・デザインを展開し、あらゆる断熱ドア・アルミドアの中から好みのものを選ぶことができます。リフォームするにあたり、気になる商品をショールームで実際に見ておくと、イメージにぴったりのドアを選べるのでおすすめです。断熱・採光・通風・デザイン・キースタイルなど、いずれも選択肢は豊富です。キーレスで開け閉めできる「スマートコントロールキー」には、リモコンやかざすタイプのタグキーだけでなく、顔認証キーまで登場しています。顔認証によって施解錠を取り入れるのは業界初で大きな話題となりました。顔認証はスマートコントロールキーの機能をさらに向上させた先進技術です。YKK APでは、スマートコントロールキーを使用できる「スマートドア」の販売数が年々増加し、従来通りの手動錠の販売数を大きく上回っています。

玄関ドアリフォームの費用・価格相場

玄関ドアリフォームの中心価格帯は、20〜50万円です。ドア本体のデザイン・素材・断熱性・換気性・防犯性・大きさなどによって、費用は大きく変わります。もちろん施工内容によっては、より低価格で行えるリフォームもあります。網戸を取り付けるだけなら数万円台、機能性のないシンプルなアルミ片開ドアを交換する場合は10万円台で施工可能です。玄関ドア交換だけでなく、玄関まわりの外壁や内装も一新する場合は50万円以上かかることもあります。「タイルを張り替える」「収納棚を増設する」「土間スロープをつくる」といった大掛かりなリフォームを行いたい場合は、予算を多めに見積もりましょう。玄関の向きを変えると同時に、段差解消など複数の工事を行うと200万円かかることもあります。なお、ドアクローザーの交換・傷の補修など部分的なリフォームであれば、10万円以下で施工可能です。

玄関ドアリフォームで使える補助金・助成金

住宅性能を上げるリフォーム・リノベーションを行う場合、国や地方公共団体から補助金を受け取ることが可能です。リフォームを検討し始めた時点で、対象となる補助金制度があるかどうか確認しておきましょう。タイミング次第では、新たに生まれた制度を活用することもできます。たとえば、断熱・太陽光住宅を普及させるため、東京都は「断熱改修」や「蓄電池」の設置等に対する助成事業を創設しました。国の補助金制度を利用できない場合も、地方自治体独自の制度の対象となるケースがあります。住宅リフォームやバリアフリー工事に対する補助金がないか、自治体に問い合わせるのがおすすめです。省エネを目的に設けられた国の制度では、潜熱蓄熱建材や断熱パネルを使ったリフォームに対する補助金制度などが知られています。しかし、玄関ドアは補助対象箇所として含まれるものの、単独の工事で申請できる補助金はありません。このほかの制度に関しても、複数の開口部を同時に工事する必要があったり、住宅全体の省エネ性向上を求められたりと、制度ごとに提示される条件をすべてクリアする必要があります。また、「玄関ドアを引き戸に変更する」「段差を解消する」「手すりをつける」といったバリアフリー工事は介護保険制度の対象でもあります。要支援・要介護認定を受けた方がお住まいであれば、リフォーム前にまずはケアマネージャーに相談しましょう。

玄関リフォーム以外の施工もご相談ください

玄関リフォーム以外の施工もご相談ください

市之瀬工務店は住宅全般のリフォームに対応可能です。玄関ドアリフォーム以外にも、キッチン・洗面所・浴室・トイレなどの水回り、リビング・ダイニング・洋室・和室・寝室・子供部屋・廊下・階段・勝手口・ベランダ・バルコニーのリフォームもおまかせください。部分的な建具の補修から、増改築・耐震改修・スケルトンリフォームなど、大掛かりなリノベーションまでご相談いただけます。適切な時期に住宅設備・建材・建具などをメンテナンスし、住宅の長寿命化を図りましょう。市之瀬工務店はお客様のご要望を大切にしながら、ライフスタイルに合った最適なリフォームプランをご提案いたします。玄関ドアリフォームをご検討の方はぜひ当社までお問い合わせください。