市之瀬工務店

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フローリングリフォームの種類と費用相場について

築年数が20年、30年と経過した住宅では、フローリングの傷みが気になる頃ではないでしょうか。日焼けによって色あせるなど、経年劣化により傷むのは仕方ないことなので、気づいたときにリフォームやリノベーションで手入れしてあげましょう。表面が剥がれて合板がむき出しになっていたり、ミシミシときしむ音がしたりといったケースもあるかもしれません。また、傷みがそれほど気になっていなくても「部屋の雰囲気を変えたい」という理由で、築年数に関係なく5年程度でリフォームする事例も増えてきています。もとの床の種類や状態によって、フローリングリフォームの方法や費用は変わります。もちろん、新しい床材として何を選ぶかも重要です。しかし、近年はフローリング以外の床材を採用するケースも増えているため、床材選びに迷うことも想定されます。今回は、フローリングリフォームについて、施工方法・床材の種類・費用相場などを分かりやすく解説していきます。

フローリングリフォームの種類

フローリングリフォームは、もとの床の種類によって施工方法などが大きく変わります。フローリングから新しいフローリングにするリフォーム、畳もしくはカーペットをフローリングにするリフォームなど、需要の高いリフォームについて確認していきましょう。

フローリングを新調するリフォーム

既存の床がフローリングの場合、新しくフローリングを張るには「張替え」と「上張り」、2つの方法があります。既存の床の状態が良ければ、どちらの方法を選ぶこともできます。工期の長さ、仕上がり具合など、それぞれの特徴を理解しておくと良いでしょう。

フローリングの張り替え

張り替えを行う前に、既存のフローリングをすべて撤去するリフォームです。「床鳴りが気になる」「段差でつまずきやすい」などのお悩みがあれば、フローリングの張り替えで改善しましょう。下地の状態を確認できるため、シロアリ被害や腐食にも対応できます。廊下との段差が気になるケースにおいても、下地の高さを調整することで段差を解消できます。フローリングを剥がす分だけ手間もコストもかかりますが、下地の劣化具合を確かめられるのは大きなメリットです。冬の底冷え対策として断熱材を入れたり、湿度調整のため乾燥剤を敷いたりと、既存のフローリングをはがすことで快適性を上げるための施工ができます。築年数が長い住宅にお住まいであれば、こちらの方法を検討してみてはいかがでしょうか。

フローリングの上張り

いまのフローリングに凹凸やきしみなどの問題がなければ、新しいフローリングをそのまま上に重ねて貼ることが可能です。「上張り」もしくは「重ね張り」とも呼ばれ、フローリングを解体する必要はありません。メリットとして、工期が短縮できる、廃材が少ない、費用が安い、などがあげられます。床下の状況は確認できないため、床鳴りなどのお悩みがあるケースでは採用できない方法です。また、上張りをしたフローリングの厚みにより、床の高さが変わります。一般的に6〜7mmと薄く作られてはいるものの、ドアやクローゼットの高さ調整、見切り材による段差調整が必要になることもあります。最近では建具への影響を少なくできる、厚さわずか3mmの商品も登場しています。上張りは工程がシンプルなので工期も短く済みます。約6畳の居室であれば、1〜2日が工事期間の目安です。

畳からフローリングにするリフォーム

リフォーム用フローリングの種類

「使わなくなった和室を洋室にしたい」「畳の手入れが大変だからフローリングにしたい」といったご要望は多くあります。畳からフローリングにリフォームする場合、敷居・床板・畳を撤去した後に下地造作が必要となります。分厚い畳と薄いフローリングでは、撤去後に段差が生まれてしまうのです。また、畳の分だけ床が上がっている住宅もあるため、各現場に応じた下地調整を行うことになります。床板を支える根太(ねだ)も畳を敷くか、フローリングを敷くかでは配置する間隔が異なるため、配置し直す作業が必要です。なお、断熱材が入っていない住宅では追加する工事なども発生します。床下工事の内容により工期は異なりますが、一週間もあれば施工可能です。

カーペットからフローリングにするリフォーム

カーペットからフローリングにリフォームすると、日頃のお手入れがぐっと楽になります。長年使用したカーペットには、落ちないシミや汚れがあることでしょう。フローリングリフォームをすると食べこぼしをすぐに拭きとれるため、掃除のストレスがなくなります。カビやダニの発生も抑えることが可能です。リフォームの流れとしては、カーペットをすべて撤去したあとに、下地処理により新しいフローリングをきれいに張れるよう整えていきます。フローリングを張り終えたら、壁を保護するための巾木を取り付けます。なお、カーペットとフローリングの厚みに違いがあるため、ドアやクローゼットの開閉に支障をきたすケースがあります。その場合はスムーズに開閉できるよう調整が必要です。6畳間であれば、1日でフローリングへ張り替えられるケースがほとんどです。

リフォーム用フローリングの種類

リフォーム用フローリングには「複合フローリング」と「無垢フローリング」があります。複合フローリングも用途によっていくつかの種類に分けられますが、マンションでは「防音フローリング」を使うケースが多く見られます。それぞれの特徴について紹介していきます。

複合フローリング

複合フローリングとは合板の表面を挽き板・突板・シートなどで仕上げた床材です。温度変化に強く、反りや割れが起こりにくいのが特長です。床暖房用、防音用など使用目的に合わせてさまざまな種類のものが作られています。表面がシート加工だと安価に見えるのではと思われがちですが、プリント技術の向上は目覚ましく、本物であるかのような色合いや質感を見事に表現しています。やはり天然木の足ざわりを感じたい、という人は挽き板もしくは突板を張ったフローリングを選びましょう。突板は天然木を0.2〜0.6mmに薄くスライスしたものです。合板の表面に使用することで、コストを抑えながら無垢材のような仕上がりを実現できます。複合フローリングは傷がつきにくいので、子どもがいる家庭にもぴったりの床材です。

防音フローリング

複合フローリングの中でも、防音性能を高めたフローリングは「防音フローリング」もしくは「遮音フローリング」と呼ばれています。特殊な緩衝材を入れることにより、床に衝撃があったときに発生する「固体音」を軽減します。スプーンを落とす音など、特に不快だと感じる「軽量床衝撃音」を和らげるために開発されました。防音レベルは「L値」で表され、数字が小さいほど高い防音性能が得られます。防音は決して万能ではなく、すべての音を遮るわけではありません。防音室のようなイメージとは違い、コンクリート床の厚さや建物構造にも影響されます。とはいえ、階下に伝わる音を軽減することは確かです。マンションに住んでいる場合は、管理規約により防音フローリングを採用するケースが多く見られます。

無垢フローリング

無垢フローリングは天然木の良さをそのまま感じられる床材です。見た目の美しさ、自然の風合い、足ざわりの心地よさから、フローリングリフォームでも人気があります。また、自然素材でありながら、無垢フローリングにはしっかりと調湿作用もあります。経年変化により木材の色合いも随分と変わりますが、それも味わいのひとつです。樹種によって木目と質感は異なるので、念入りに確認しておきましょう。表面に傷がつきやすかったり、水に弱かったりと耐久性の面では複合フローリングに劣る部分もあります。半年から1年おきに無垢材用のオイルやワックスなどをかけて再塗装すると美しさを保てます。丸太から切り出した一枚板を使用するのでコストも高くなる傾向にありますが、すべて天然木からできているフローリングはどの家とも違う唯一無二のものです。ぜひ実物でその良さを確かめてみてください。

フローリング以外の床材

フローリングから「クッションフロア」や「フロアタイル」にリフォームする場合もあります。加工技術が向上し、一目見ただけでは木質のフローリングとの区別が難しいのですが、材質や特徴はそれぞれ異なるものです。

クッションフロア

フローリング以外の床材

クッションフロアには「塩化ビニル素材」が使われており、水をよく弾きます。シート状になっているため、間取りに合わせて必要な大きさにカットしてから、床の上に張っていきます。防水性の高さからキッチンや洗面所などの水回りに使われることが多い床材ですが、賃貸アパートなどで居室の雰囲気を変えたいときにDIYで張り付けるケースも見られるようになりました。しかし、柄がずれないように張り合わせるのは難しいため、プロに任せた方が安心できるでしょう。一般的な厚みは1.8〜3.5mm程度で、発泡層が挟まれているためクッション性に優れています。施工が簡単なことに加えて、柔らかい踏み心地、汚れの落ちやすさなどもメリットとしてあげられます。「消臭タイプ」や「防音タイプ」といった機能性が高いクッションフロアもあり、ペットを飼っているご家庭にも人気があります。「ヘリンボーン」「モルタル」「タイル」など、選べるデザインも豊富にあるため、インテリアにこだわりたい場合にもぴったりの床材です。

フロアタイル

フロアタイルは磁器質・セラミック・ガラスなど、さまざまな素材から作られています。住宅のフローリングリフォームとして人気があるのは「塩化ビニル」で作られたタイルです。硬くて傷がつきにくく、耐久性やメンテナンス性に優れています。本物の石や木を思わせるほど高級感があることも特長です。土足対応のフロアタイルもあるため、店舗などでも広く使用されています。一般的なフローリングの厚みが12mm程度であるのに対し、フロアタイルの厚みは2.5〜3mmほどです。既存のフローリングの上に敷いても、ドアの開閉に影響しづらいことから施工も複雑ではありません。専用のボンドで張りつけるもの、もともとタイルの裏面にシールがついたものなどがあります。クッションフロアと同様に豊富なデザイン展開があり、ナチュラル・ヴィンテージなど、好きなテイストを選ぶことが可能です。

マンションリフォームにおけるフローリング選びの注意点

マンションリフォームにおけるフローリング選びの注意点

一戸建てに比べて、マンションはリフォーム・リノベーションの制約が多いため注意が必要です。フローリングに関しても、戸建てにはない「防音性」についての基準が定められているケースが多く見られます。管理規約に「L40」もしくは「L45」など、遮音等級に関する記載があるはずです。高い防音レベルのフローリングは、上階で子どもが走り回る音、椅子を引く音、何かを落とす音をかなり軽減します。なお、フローリングリフォームをしたい場合は、必ず管理組合に許可をとらなければなりません。リフォームを行うのが専有部分の自室であっても、工事内容によっては共用部分の廊下やエレベーターに養生を行う必要性も出てきます。マンションリフォームでフローリングを変更したいときには、管理規約の確認、管理組合への申請を忘れず行いましょう。

フローリングリフォーム費用

フローリングリフォームの費用は「床材の種類」「部屋の間取り・面積」「施工方法」などで大きく変わります。有名メーカーのフローリング、防音性の高いフローリングなどは金額が高い傾向にあります。標準的な複合フローリングであれば、無垢フローリングよりも安価ですが、突板に使用する樹種などによっては逆に高くなるケースもあります。また、マンションは間取りに凹凸があり施工に手間がかかるため、四角い部屋よりも施工費用が高くなることも理解しておきましょう。フローリングを張り替えるか、上張りにするか、どちらの工法を選択するかによっても費用は変わります。費用を抑えたい場合は有名メーカーだけでなく、いろいろなメーカーのフローリングを確認することをおすすめします。

フローリングリフォーム以外の施工もご相談ください

市之瀬工務店は住宅リフォーム全般に対応しております。リビング・ダイニング・寝室・書斎・子供部屋・和室などの居室はもちろん、玄関・廊下・ベランダ、さらにはキッチン・トイレ・洗面所・浴室(風呂)などの水回りリフォームもご相談いただけます。バリアフリーのために段差を解消する、窓・壁紙・クロス・建具のみ交換する、階段の下に収納をつくるなど、部分的な補修や内装リフォームも歓迎いたします。修繕を行うことでまた10年、15年と快適な暮らしが送れるようになります。当社では新築や増改築を手がけておりますので、屋根外壁塗装・耐震改修・中古住宅のスケルトンリフォームなど、大規模なリフォーム・リノベーションもおまかせください。地域に根差した工務店としてお客様からのご要望を大切にし、アフターサポートも充実させております。まずはお気軽に当社までお問い合わせください。