キッチンリフォームの種類と費用相場について
キッチンのリフォームを検討するにあたって、どんなリフォームをすべきか悩まれる方は多いのではないでしょうか。一部の設備を交換するだけでいいのか、全体をリフォームした方がいいのかなど、判断がつきにくいことも多いでしょう。トイレ・洗面・お風呂など他の水まわりに比べて、キッチンリフォームはとくに選択肢が多いため、慎重にプランを考えていく必要があります。費用もさまざまですので、市之瀬工務店ではご予算の中で希望を叶えていけるようプランの段階からしっかりと打合せさせていただきます。キッチンリフォームの種類や費用相場、各メーカーの特色とあわせて、当社の実例もご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
キッチンリフォームの種類
台所・キッチンリフォームには一部の設備を交換するものから、リビングダイニングの内装工事も必要になる大がかりなものまで、さまざまなケースがあります。それぞれのリフォーム内容について解説していきます。
システムキッチン・カウンターキッチン全体をリフォームする
キッチンのリフォームは既存の古いキッチンを新しいものに変える工事が一般的です。旧型のキッチンを新型のシステムキッチンにすることで驚くほど利便性・作業性が向上します。同じ場所での交換ならさほど大掛かりな工事は必要ありませんし、工期を1週間ほどにできるケースも多くあります。キッチンの場所を変えたいという方にはなるべく手軽にできる方法もご提案させていただきますのでお気軽にご相談ください。また、水栓（蛇口）などが故障した場合、交換・修理が可能なケースが多くありますので、小さな工事であってもお問い合わせください。即日対応可能な場合ならその日のうちに修理を終わらせることもできます。
水栓（蛇口）・換気扇・コンロ・キッチン扉・食洗機・シンクなどを部分的にリフォームする
キッチンのリフォームは大がかりな工事ばかりではありません。部分的に交換できる部品も多いので、水栓（蛇口）や換気扇、コンロなどの設備が古くなっても、そこだけ交換できるケースが多くあります。また、現行品番に合うものがあれば食洗機・シンクなども交換できます。場合によってはキッチンの扉を交換してキッチンの雰囲気を変えることも可能ですので、ぜひ一度ご相談ください。リフォームの目的とご予算に合わせた方法をご提案させていただきます。簡単なリフォームであれば、工期は最短1〜2日となります。
I型キッチンをアイランドキッチン・対面キッチンにリフォームする
基本となるキッチンレイアウトはコンロとシンクの配置により、 I型、Ⅱ型、L型、U型の4種類に分けられます。I型キッチンとはコンロとシンク、調理スペースが一直線に並んだオーソドックスなタイプです。壁付けのI型キッチンの位置を変えて対面式のキッチンにする場合は、リビングダイニングの間取りも変えるため工期は2〜4週間いただいております。フローリングや配管の工事も行うことで費用もかかりますが、家事動線が良くなり、リビングを見渡せるのが魅力です。その他周囲が壁に接していないため家事動線がスムーズになる「アイランドキッチン」、左右どちらか一辺に壁がある「ペニンシュラキッチン」などが人気で、各メーカーも豊富なデザインを用意しています。
リフォームでミニキッチンを追加する
二世帯住宅にお住まいの方にはミニキッチンをつくるリフォームもおすすめです。また、戸建ての2階にサブキッチンとして増設する方もいらっしゃいます。ミニキッチンとは幅が90～150cmの小さなキッチンのことで、ワンルームアパートの部屋によく設置されています。これを戸建てに設置すれば、ちょっとお湯を沸かしたいときや少量の洗い物をしたいときに1階まで降りる必要がなくなりとても便利です。ミニキッチンを追加するときには給湯器などの設備の増設も行うケースがありますので、ご検討の際は現地調査のうえご相談させていただきます。
キッチン収納・吊り戸棚をリフォームする
システムキッチンリフォームでは収納部分もあわせてリフォームされるのがおすすめです。システムキッチンのオプションではウォールユニットといって、吊戸棚の中に設置されたカゴを手動もしくは電動で降ろせるものを取り付けることができます。また、対面式の場合にはキッチン本体とは別に、背面収納・カップボードを設置するのも人気です。各メーカーがキッチン本体と合わせた収納ユニットをつくっていますので、食器棚タイプ・引出しタイプ・開き戸タイプなどの中から自由に組み合わせることができます。当社では造作家具でオーダーメイドの収納もお作りできますのでお気軽にご相談ください。
キッチンのリフォームで人気のメーカー5社
ここでは代表的なシステムキッチンメーカー5社をご紹介します。どの会社も価格帯によって複数のシリーズを展開しています。大きくハイグレード、ミドルグレード、スタンダードグレードなどに分類され、グレードが高くなるほど選べる機能やデザインの幅が広がります。ライフスタイルやご予算を考えながら、ショールームで実物を確認して選ぶのがおすすめです。ショールームの予約や同行してのご案内も可能ですのでお気軽にご相談ください。なお、商品名は調査時点のものですので、変更になる可能性があります。
クリナップのキッチンリフォーム
クリナップは日本で初めてシステムキッチンを発売した会社です。ステンレスの品質にこだわり抜いたキッチンは汚れがつきにくく、キャビネットの骨組みにまでステンレスが使われています。「洗エールレンジフード」はファンフィルターを取り外さずとも、トレイにお湯をセットして簡単に洗浄ができる機能を持っています。近年、「クリンレディ」の後継商品として「ステディア」が誕生し、デザイン性がさらに向上しました。お求めになりやすい価格の「ラクエラ」は家具のようにインテリアの組み合わせを楽しめるデザインが人気です。最上級のステンレスキッチン「セントロ」には、キッチン専業メーカーとしてスタートしたクリナップの技術すべてが詰め込まれています。※一部ステンレス以外の商品もあります。
リクシルのキッチンリフォーム
リクシルのキッチンは、デザイン性や収納のしやすさが特長です。ハイグレードの「リシェルSI」に備わった「らくパッと収納」は、引出しを開ける力を従来の約30%軽減できる仕様になっています。また、約10年間ファンの掃除が必要ない「よごれんフード」は、日常のお手入れを格段に楽にしてくれます。スタンダードグレードの「アレスタ」も扉やパネルのデザインが豊富で、水栓・コンロ・食器洗い乾燥機などオプションの選択肢も多いので、満足できるキッチンづくりができるでしょう。「シエラS」はシンプルなデザインが馴染みやすく、収納ユニットの種類に応じて簡単にプランニングできて、LIXILの製品の中では価格もお手頃なことから人気があります。
タカラスタンダードのキッチンリフォーム
タカラスタンダードのキッチンといえば「ホーローキッチン」を思い浮かべる方も多いでしょう。ホーローは傷つきやすいというイメージもありますが、タカラスタンダードが扱うのは鋼板とガラス質の密着性を上げた「高品位ホーロー」です。割れにくいガラス質のホーローを使ったキッチンは見た目に美しく、耐久性にも優れています。ホーロークリーンレンジフードを選べば、油汚れも簡単に落とせて家事を楽にしてくれるでしょう。スタンダードな「エーデル」をはじめ、「トレーシア」やハイグレードの「レミュー」まで、さまざまな価格帯からホーローキッチンを選ぶことができます。
パナソニックのキッチンリフォーム
電気機器メーカーであるパナソニックの商品には、高性能のコンロやレンジフードがそろいます。ガスコンロ、IHコンロともに、3口を横並びに設置できるワイドコンロシリーズをはじめ、油汚れを自動できれいにしてくれる「ほっとくリーンフード」などが人気です。リフォームのために開発された「リフォムス」では、同じ間口でもさまざまなレイアウトを提案しています。ハイグレードの「エルクラス」ならデザイン性、機能性ともに申し分のないキッチンにできるでしょう。人気シリーズの「ラクシーナ」にもオプションで「ラクするーシンク」や「ほっとくリーンフード」を取り付けることができます。
TOTOのキッチンリフォーム
お風呂やトイレを製造するイメージの強いTOTOも、キッチンの開発に力を入れています。シリーズはハイグレードの「ザ・クラッソ」、スタンダードグレードの「ミッテ」の2種類です。TOTOのこだわりは「タッチスイッチ水ほうき水栓LF」です。ほうきのように広がって出るシャワーで節水効果が期待できます。「ザ・クラッソ」には一般的な水栓の隣に「きれい除菌水」専用の水栓があり、水を吹きかけるだけでまな板や包丁の除菌、網かごのヌメリを防ぐことができます。すりガラスのような滑らかな素材でできた「クリスタルカウンター」は透明感があり、キッチンを明るい空間にしてくれます。
キッチンリフォームの成功例
キッチン・台所をリフォームするにあたって、いろんな方の施工事例を参考になさると思います。たとえば、壁付けのキッチンを対面式にリフォームするケースでは、ご家族とのコミュニケーションがとりやすくなるため、リフォームに満足されるお客様が多くいらっしゃいます。最新のキッチンはデザイン性も向上しているので、リビングダイニングの雰囲気を変えたい方にとっても満足度は高いようです。写真の事例は当社が施工したペニンシュラキッチンです。LDKが開放的な空間になるよう、収納棚は背面に設けました。奥に見えるカップボードは家電が置きやすい高さにして、上部にはライトを設置することで手元の明るさも確保しています。キッチンは配管などの設備が複雑なため、セルフリフォームやDIYが難しい場所です。また、汚れの落ちやすい素材で掃除を楽にしたい、収納できる場所を増やしたいなど、さまざまなご要望もおありかと思います。当社では現地調査のうえ、ご自宅に合った最適なリフォームプランをご提案させていただきます。お問い合わせの際には、ぜひお客様のご要望をお聞かせください。
キッチンリフォームの費用・価格について
キッチンリフォームは、I型・L型・対面式などへのレイアウト変更があるかどうか、どのグレードのキッチンを選ぶか、などにより費用が大きく変わります。また、内装に使用する建材に何を選ぶのかといった細かな部分でも違いが出てくるでしょう。ここではキッチンリフォームの相場とあわせて、補助金や見積り方法について解説していきます。解体後の状況によっては追加工事が発生することもあるので、予算には余裕を持っておくことがおすすめです。
キッチンリフォームの相場
システムキッチンを交換する場合、50万円以下なら各メーカーのスタンダードなI型キッチンに交換できます。オプションを多めに付ける、間口が大きいといったケースではもう少し費用がかかります。ご予算が50～100万円であれば、L型や対面式のキッチン、グレードの高いキッチンも候補に入れることができます。オプションもいろいろと選択することができます。100～200万円となると、最上級モデルのキッチンやアイランドキッチンへのリフォームが可能です。下地の補強工事や配管の交換、内装工事が必要になるケースもあります。追加工事については、リフォーム業者から事前に説明を受けておくと安心です。
10万円までの格安キッチンリフォームとは
部品やパーツの交換などであれば、10万円以下でできる場合があります。たとえば、水栓・レンジフード・コンロなど、一部の設備のみを交換するケースや部分的に床もしくは壁紙だけを張り替える場合も、10万円以内でリフォーム可能なケースもあります。市之瀬工務店ではご予算に合わせたご提案をさせていただきますのでご検討の際は一度お問い合わせください。
キッチンリフォームで使える補助金
キッチンリフォームでは「長期優良住宅化リフォーム推進事業」を利用できる可能性があります。いまある住宅の長寿命化を図るため、耐震化や劣化対策などが補助対象となる制度ですが、注目していただきたいのは「三世代同居対応改修工事」も対象となる点です。住宅の性能を高める工事に加えて、キッチン・浴室・トイレ・玄関のうち、いずれか2つ以上を増設する必要があるので、規模の大きな工事が対象となります。そのほか、自治体によっては「住宅改修補助金制度」なども設けられています。ただし、条件として市内の施工業者を利用することなどの決まりがあります。補助金については複雑で分かりづらい部分もありますが、気になる制度があればお気軽にご相談ください。
キッチンリフォームの見積もり手順
市之瀬工務店の見積りまでの流れをご紹介させていただきます。まずは、ご予算やキッチンリフォームに対するご要望をご相談ください。それらを考慮しながらキッチンを現地調査し、技術的な問題がないかどうかなどの詳細な打合せをさせていただきます。打合せをもとにしたリフォームプランを提出いたしますので、修正などを行ってプランを完成させていきます。打合せ内容が確定しましたら、見積りを提出いたします。ご相談のみの方も大歓迎ですので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。
キッチンリフォーム以外の施工もご相談ください
市之瀬工務店はキッチンリフォーム以外にも、お風呂・トイレ・洗面所などの水まわりリフォームはもちろんのこと、耐震リフォーム、建具リフォーム、バリアフリー工事なども承っております。屋根外壁塗装、外装リフォームもおまかせください。新築を手がける工務店ならではの高い技術で、増改築にも対応できます。アフターサービスを大切にして、施主様に安心してご依頼いただけるよう努めておりますので、リフォームをご検討なさる際には、ぜひ当社までお問い合わせください。